絵を飾ること
2023.12.11
こんにちは✨
富山県で自然素材の家づくりをしている
「フジ創アイノス」です。
・テーマ・
インテリアの楽しみのひとつに、リトグラフや絵画を飾ることがあります。
欧米の家では、家族の写真を壁面いっぱい飾っているシーンを見ることも良くあります。
また、ホワイトハウスに入ったファーストレディの仕事が、インテリアとしてかざる絵の選定から始まるという話を聞きます。
少し前の日本の伝統住宅では、なかなかそうはいきませんでした。
そもそも、柱で建っているので絵をかざる場所も限られています。
日本人の文化では、絵画はど装のように扱われてきたのでしょうか。
最も単純なのは、書画などの掛軸を飾るのとは違い、おもてなしの気持ちを込めて時節や心遣いに合わせてかけ変えられます。
欧米のように贅沢な額装はありませんが、床の間そのものを額装に見立てているようなものです。
その他には、絵画ではなく緻密な着物の柄を楽しむように、凡帳にかけて楽しむこともしていました。
また、さまざま屏風や澳絵も残されています。
格式のあるこうした住居だけではなく、庶民の家でもじつは広く絵画を貼って楽しまれていました。
それも貼られていたのは、日本の絵画を代表する浮世絵。
今の浮世絵の価値から考えると信じられないことですが、切り刻まれて澳や障子の穴あてなどに貼って、家の中に景色を作っていた。
欧米で浮世絵が見出されたもの、そもそも日本から輸入された磁器を包む紙に使われていたことからです。
多色刷りに耐えられる丈夫な和紙でできていて、現代の新聞紙やチラシと同じように浮世絵は庶民にも普及していました。
家に絵を飾ることは、日本の庶民の生活にも深く根ざしている文化であった。
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フジ創アイノス
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