熱容量
2024.01.15
こんにちは✨
富山県で自然素材の家づくりをしている
「フジ創アイノス」です。
☆テーマ☆
・地球温暖化や、脱炭素問題を解決するために、高断熱住宅が推奨されています。
断熱性を高めれば、それだけ冬に熱が逃げて失われることもす少なくなります。
この単純な話の裏に、大きく発展してきた熱に関する技術があります。
たとえば、ヒートポンプの技術です。
1Lのお湯を沸かすのに、1kⅭalの熱が必要と教わってきました。
しかしヒートポンプという熱を移動させる技術を使えば、その5分の1のエネルギー量でできます。
冬の冷え込んだ寒い外気温から熱を取り出し、タンク内に温水をため込むことができるのです。
こうした技術でエネルギー消費量が格段に減り、最新式の冷蔵庫やエアコンに変えるだけで省エネに貢献できる。
でも、こうした熱計算の中に熱容量の概念はまだ組み込まれていません。
たとえば、太陽高度が1番高くなる夏至から遅れて、7月~8月に暑い夏が到来するのも、冬至から遅れて1月~2月に冷え込むにも不思議。
大地や海洋に蓄えられる熱容量が関係していると考えられます。地球規模ともなれば、その地域に熱量がため込まれるまでに大きなタイムラグがある。
規模は極端に小さくなりますが、家の冷暖房も同じことです。
本当に快適な温度環境になるには、エアコンを稼働させてから相当な時間がかかります。
その中で意外なことは、コンクリートや地面が大きな熱量を蓄えてくれているように見えますが、人体の60%を占める水は、これらの5倍もの熱容量があります。
なので、簡単に温めたり冷やしたりできるものではありません。
断熱性能の計算は複雑なので、この熱容量が均一になっていることを前提としていますが、計算値が成り立つまでの熱容量を充足させるための熱量はとても大きなものです。
そしてその熱容量は、冷暖房機器の使い方によって大きく左右される。
まだまだ新しい熱量の研究を待たなければ、本当のエネルギー性能は見えてこないのかもしれません。
---------------------
フジ創アイノス
富山県高岡市江尻846-1
℡
0800-200-2661