住まいは命を守るシェルター
2026.02.16
能登半島地震から学ぶ家づくりの本質
2024年元日に発生した能登半島地震。
この震災で私たちが改めて突きつけられた現実があります。
「住まいは財産である前に、命を守るシェルターである」という事実です。
各種報道や調査によると、被害が大きかった建物の多くは築25年以上の住宅。
特に1981年以前の旧耐震基準で建てられた住宅、あるいは耐震補強がされていない建物で、
倒壊・半壊が目立ちました。
その結果――
- -建物倒壊による圧死
- -自宅に住めなくなり長期の仮設住宅生活
- -修繕費が払えず生活再建が困難
なぜ築25年以上の住宅に被害が集中したのか?
日本では1981年に耐震基準が大きく改正されました(いわゆる「新耐震基準」)。
しかし、築25年以上ということは1999年以前の建築。
2000年にはさらに「接合部規定」などが強化され、耐震性能はより厳しくなっています。
つまり、市場に多く出回っている中古住宅の大半は以下のリスクを抱えている可能性があります。
- -現行基準レベルに満たない
- -壁量不足
- -接合部金物不足
- -地盤調査未実施
「ローンを組みたくないから安い中古でいい」は本当に正解か?
最近よく聞く言葉です。
「ローンは怖いから現金で買える中古住宅でいい」
「見た目がきれいにリフォームしてあるから大丈夫そう」
しかし、ここで一度立ち止まって考えてください。
その家は本当に命を守れますか?
- -クロスを貼り替えただけでは強度は上がりません
- -キッチンが新品でも耐震性は変わりません
- -外壁塗装をしても構造は強くなりません
見た目のリフォームと耐震性能は全く別物です。
表面だけきれいな「リフォーム済住宅」は信用できるか?
もちろん、誠実な不動産会社もあります。
しかし現実として、市場に出ている物件の多くは次のようなケースが少なくありません。
- -耐震診断未実施
- -構造補強なし
- -床下・小屋裏未確認
見学時に確認すべきこと:
- -耐震診断報告書はあるか
- -上部構造評点はいくつか
- -基礎のクラックは確認済みか
- -接合金物は補強されているか
- -2000年基準相当の補強はされているか
ここを答えられない物件は、"見た目商品"の可能性があります。
中古住宅を買うなら「耐震改修は必須」
中古住宅購入を否定しているわけではありません。しかし、耐震改修だけは絶対条件です。
- -壁量バランスの是正
- -筋交い・構造用合板の追加
- -金物補強
- -基礎補強
これをせずに住むのは、命を守る準備をしないまま地震多発国で暮らすということです。
家は資産ではなく、家族の防災装置
地震はいつ起こるかわかりません。住宅ローンは怖いかもしれません。
しかし――倒壊リスクのある家に住み続けることのほうが、はるかに怖い。
仮設住宅での生活は想像以上に過酷です。
- -プライバシーがない
- -冬は寒く夏は暑い
- -精神的ストレス
- -高齢者の体力低下
「安く買えた」は、地震の前までの話です。
これから家づくりを考える方へ
- - 新築を検討するなら、耐震等級3相当を最低ラインに
- - 中古を買うなら、必ず耐震診断+改修前提
- - リフォーム済=安心と思わない
- - 不動産価格よりも「命の価値」を優先する
最後に
住まいは投資商品ではありません。
住まいは命を守るシェルターです。
家づくりで一番大事なのは、デザインでも価格でもなく、
「大地震が来たとき家族が生きているかどうか」です。
もし中古住宅を検討されているなら、購入前に耐震診断のご相談を。
これから家を建てるなら、将来の地震に備えた設計を。
後悔するのは地震のあとです。守れるのは地震の前だけです。
中古住宅を購入したいと考えている方はお気軽に相談ください。
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