景色をつくる
2023.11.20
こんにちは✨
富山県で自然素材の家づくりをしている
今日は、、
・テーマ・
景色をつくる
・欲しかったものをやっと手に入れて、なでる様にして使用していても、いつの間にか新品の時の喜びを忘れて、少し粗雑な扱いをするようになってしまうものです。
でも、不思議なもので、古くなってからの方が、自分の分身のような愛着が湧いてくることがあります。
新品の喜びと、愛着は全く、別のものなのです。
そして愛着が湧いた時に、本当の心の安らぎを手に入れることになります。
友人だって、初めて会ったときには緊張をしたものですが、気心が知れてはじめて、親しみと安らぎのある存在になります。
このことを教えてくれる、住まい造りの言葉がある。
「景色をつくる」という言葉。
古来からの壁は、土塗りで仕上げられるのが多く、左官職の手によるものでした。
腕の立つ左官は、それはきれいに、立派に仕上げます。
しかし、仕上げがきれいに仕上がるほどに、住まいの手は傷をつけまいとする緊張感が生まれてしまい、気楽に住まうことができなくなってしまいます。
このことを知っている腕の立つ左官は、しっかりと仕上げた壁に自らの手で傷をつけてしまう。。
例えば、、
「最初の傷は私がつけてしまいましたから、どうぞ気楽に住まいながら、これから後はお施主様が傷をつけていってください。この家もいずれ、お施主様の景色になっていくでしょう」。。
職人気質の左官は、あまり語ってくれる人は少ないのですが、、
この最初の傷が
「景色をつくる」です。
心に安らぎを求めるという意味での健康に関しても、そして傷と付き合いながら長く暮らしてゆく特続性においても、日本人の古い知恵には[health&sustainability]のこころが込められています。
傷がついてゆくことは、年老いてゆくことと同じ、本質的には慶びなのです・
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フジ創アイノス
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