日陰とひなたの使い方
2021.11.25|家づくりについて
こんにちは。富山で自然素材にこだわるホンモノの家、フジ創アイノスです。
南に家があり、敷地の半分近くが日陰になってしまう約55坪の土地に、使いやすく明るく開放的な家を建てるには、日陰を避けて建てるという考え方から改善する必要があります。
✔︎平屋という選択肢
土地の広さが55坪あれば、平屋を建てることが出来ます。
まず平屋を建てられるかを検討してください。
注意点は、平屋にすれば、確実に日陰となる部分にまたがって家を建てることになるため、光の採り込み方を工夫する必要があることです。
では、家全体を満遍なく明るくするためには、どのように採光を考えるべきなのでしょうか?
✔︎光の種類を知る
光に「直射光」と「天空光」の2つの種類があります。
天空光とは北の窓から入ってくる光です。
つまり直射光が入ってこないはずの北の窓が、1日中安定して明るいのは、この天空光が入ってきているからだということです。
部屋の配置は、この2つのどちらの光を入れたいかによって変わってきます。
例えば、リビングダイニングは直射光をたっぷりと採り込みたい場所ですよね。
南からの光がたっぷりと入る位置にレイアウトしたいですよね。
また、洗濯物を干すところにも日光がたっぷり当たるようにしたいので、南からの光が入る位置にレイアウトしたいですよね。
では、この2つの場所以外に関してはどうでしょうか。
明るいに越したことはないけど、絶対に南からの光が必要というわけではありませんよね。
玄関。お風呂。トイレ。収納。そして寝室も南からの光にこだわる必要はありませんよね。
これらを踏まえて、2つの光をうまく使い分けながら部屋を配置していくと、全ての部屋を明るくつくりやすくなります。
✔︎平屋が無理な場合
土地や要望の都合上、その土地に平屋がおさまらない場合は、2階部分をつくらざるを得ないのですが、この場合も出来るだけ2階部分を小さくすべきです。
2階を広くつくっても無駄にコストが上がるだけで、使いやすさが上がるわけじゃないからです。
なので、この土地でどうしても2階をつくらないといけないとしたら、出来るだけ2階は小さくしてもらえたらと思います。
いかがでしたか?
もちろん、このような家の建て方は、居住性は格段に上がるもののコストは割高になるので、同時にコストを抑えるためのアイデアや工夫も必要にはなるのですが、それさえ出来ればありきたりの総2階建ての住まいに比べて、遥かに使いやすく、住みやすく、明るくて開放的な住まいが出来上がります。
今回の記事を頭の片隅に置きながら、家づくりをしてもらえたらと思います。