間取りは土地で決まる
2021.11.24|家づくりについて
こんにちは。富山で自然素材にこだわるホンモノの家、フジ創アイノスです。
例えば、家を建てる土地が、東が道路に接している間口11m×奥行き16.5mの55坪の土地で、その南に2階建の家が建っており、そのせいで敷地の半分ぐらいまで日陰になっているとしたら、どのようなお家を建てるといいでしょうか。
この場合一般的には、日陰になっている所を避けて家を建てようとします。
陰になっていない部分にだけ家を建てようとするため、必然的に2階建ての家になるというわけですね。
そして、1階の日光が入ってくる場所には、リビングや和室をつくり、日が当たらなくていい場所には、お風呂や洗面やトイレといった水回りを配置すると思います。
2階には、寝室や子供部屋といったプライベートルームを配置し、出来るだけ全ての部屋を日当たりがいい南に配置し、その南にはベランダをつくるのではないでしょうか。
さらに、道路面である東からも朝の光がたくさん採り込めることから、東にも大きな窓をつくり、東と南からたくさんの光が採り込めるようにすると思います。
これが、この土地に建つ最もポピュラーな間取りです。
ですがこのお家は、実際住んでみると様々なデメリットを痛感することになります。
例えば、1階のリビングにつくった大きな窓から見える景色は、「すぐ南に立ったお家の裏側」です。
つまり、エアコンの室外機や給湯器、換気扇によって汚れた外壁やゴミが並べられた勝手口などを眺めながら暮らすことになります。
ですので、そうならないように隣との境界に目隠しを設置することになります。
そうしないとカーテンも開けられないので、家の中が薄暗くなってしまうし、せっかくつくったウッドデッキも使いにくくなりますしね。
では、道路面につくった大きな窓はどうでしょうか。
これらの窓からは、光もたくさん入ってきますが、同時に視線もたくさん入ってくるためカーテンを開けることが出来ません。
そして、光が遮られ家の中が薄暗くなってしまいます。
また、2階につくった子供部屋は、小さな子供たちにとって使いやすいのでしょうか。
子供たちはお母さんの近くで居たいものだし、散らかしたおもちゃを片付けることもままならない子供たちが、さらにそれを自分の部屋に持って行くとは考えにくいですよね。
つまり、リビングやダイニングに荷物の全てが集中してしまうというわけですね。
結果、片付けしにくい、掃除もしにくい家になってしまうというわけです。
この他、避けた日陰に出来た余白にも、外構工事が必要となるため、外構費用が余分にかかることになります。
次回は、このような土地にはどのような家を建てるといいのかを、全く違う視点でお伝えしていきたいと思います。
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