アイノスブログ

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住宅に見る「数寄の心」

2019.10.14家づくりについて

こんにちは、富山で自然素材にこだわるホンモノの家。フジ創アイノスです。

住宅の価値を高めるデザインの要素としてサスティナブルという言葉が使われます。
「持続可能」というこの言葉の概念も日本とアメリカで大きく違うようです。

日本では持続可能は長持ちすることと考えられて、材質を検討し、塗装や皮膜などの保護を強化し、
劣化を押さえ、修繕がしやすいように設計し、技術的に解決しようとします。

技術の評価によって住宅の価値を定めようとするのが日本の傾向です。

また、エネルギーの消費を抑えることも、サスティナビリティの地球環境要素として技術的に検討します。
しかしアメリカでは、サスティナブルはデザインの要素として考えられているようです。

木材は長い時間がたてば自然と色に深みが増し、木目が浮き、角に丸みが帯びてきます。
それは築後100年以上たった古民家を見てみれば、だれでも知っていることです。

新しく建てられたモデルにも、この古民家風の家に住むことが

地球環境が問題になっている時代にふさわしいライフスタイルと考えられ、購入者が現れるのです。

実際の効果よりも、形だけ整えているようで、日本人の感覚とは違うと考える人も多いでしょう。

しかし、日本人の数寄の心には「詫びれ」「寂れ」があり銘木よりも野趣の雑木を選ぶことや、
無節よりも節や皮付きの端材を好むことに通じる部分があります。


さらには歪んだ器や錆び色の釉薬を好むなど、日本の昔の茶人の感性に近いかもしれません。
技術にこだわるよりもアメリカ的なサスティナビリティの方が文化的であるともいえます。


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