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【自然素材の家に宿る神様】五十猛命

2020.01.30家づくりについて

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こんにちは、富山で自然素材にこだわるホンモノの家。フジ創アイノスです。

日本には八百万の神がいて、万民を見守ってくれているという思想が根付いています。

だからこそ、様々な自然の恵みに対しても感謝の念を忘れません。

家を建てるのに欠かせない木にももちろん大切な神として祀られています。
その木材の日本を代表する神は五十猛命といいます。

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「五十」と書けば「いそ」と読みたくなりますが、それでは「磯」と同音で
海の印象が強くなります。きは山のものですから「いたける」と読みます。

五十猛命がまつられているのは、紀国一宮です。古来、各国には一ノ宮、二ノ宮と神社があり、
それぞれの国における順位も定められていました。紀伊国の一ノ宮である神社に祀られているのが五十猛命です。

五十猛命はスサノオノミコトの子で、日本書紀では韓の国から帰ったスサノオノミコトが日本の国力を向上するために
全国に植林を行い、木の神として紀伊の国の一ノ宮に祀られました。

その時に植林されたのは主に杉(Sugi)・楠(Kusunoki)・桧(Hinoki)・槙(Maki)です。
そして桧で宮を造られるのが船です。

日本固有の樹木である杉は、折れないことが特徴で海の上でも安心できるほか
咲いてからまげて使えることでも造船に適しています。

そして何よりも船を持つことは国力として優先されていました。
ですから杉で家をつくるということは贅沢を通り越して国賊にもなりかねないことです。

お宮や家は桧で造るくらいでいいのです。

その植林以来、築城ブームや江戸の大火、そして昭和の大戦と、国中の樹木を使い果たしてもまた、
樹木は日本に豊かにつながります。名前は猛々しい五十猛命ですが、じつにやさしい神様です。

いまあなたの家が木造であればその家の隅々に五十猛命の精霊が宿っているのです。

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