眠りの家学⑤
2024.08.19
こんにちは、
フジ創アイノスです✨
眠りの家学⑤をご紹介いたします。
私が読んでみて興味をもったのをご紹介しています✨
本日も、よろしくお願いいたします✨
✨テーマ✨
「人の体内時計は25時間」
フランスの国立保健医学研究所による1232人への調査が、国際がんジャーナルに発表されました。
それによると、月に4日以上の深夜シフトを長年続けると、3割ほど乳がんになる確率が高まるというのです。
さらに、6日以上の連続夜勤を続けた人では、8割にまで確率は高まります。
その他にもノルウェー、デンマーク、カナダなどの各国で、同様の調査が行われています。
夜勤をしているから眠れていないというわけでもありません。
しかし、睡眠に関わることとがんの発生に、何らかの関わりがありそうです。
その多くは人間の体内時計との狂いが原因ではないかと考えられます。
さらに興味深いのは、人間の体内時計の1日が、25時間としてセットされていることです。
例えば外界から遮断されて、まったく時間がわからない環境に置かれると、毎日1時間すつ遅れてずれていくのです。
この体内リズムのことを、「おおよそ1日」のリズムという意味でサーカディアンリズムといいます。
毎日ずれてゆくこのリズムを、私たちは毎日セットし直さなければなりません。
このリズムのリセットに関わっているホルモンのひとつがメラトニンです。
メラトニンは暗くなると体内で分泌されて眠くなるのですが、じつは強い光を感じてからおよそ10数時間後、、
分泌されるように仕組まれています。
つまり朝起きた時に、しっかりと朝日を浴びることで体内時計がリセットされ、暗くなるとメラトニンが分泌されて眠くなるのです。。
またさらに、眠気のホルモンであるメラトニンに抗がん剤作用や、抗老化作用があることもわかってきました。
夜勤を続けることは、サーカディアンリズムのリセットの機会を失い、抗ガン作用が低下していると考えられるのです。
心地よく眠れる家はメラトニンが分泌しやすいように考えられている家ということ。
またメラトニンが強い光を受けてセットされるように、日光に当たることによって体内で作られるビタミンDにも、抗がん剤作用があると。。
暗くなると分泌されるメラトニンを考えれば、明るすぎる寝室ではない方が良い。
横になった時にライトが目に入らないように、間接照明やブラケットライト・スタンドライトをうまく使いこなし、天井のダウンライト
を使うのは避けた方がよいでしょう。
また逆に、明け方もわからないほどに、暗く閉ざされた寝室も睡眠のためにはよくありません。
むしろ、朝日が差し込む東向きが、寝室には理想かもしれません。
かといって、、家族全員に東向きの寝室をつくることは難しいことです。
寝室のある階に、たとえばバルコニーをつくって窓を大きくとれば、朝日をあびる空間になります。
あるいは、朝食を摂る場所を明るくすることが、心地よく眠れる家のつくり方になるのです。
フジ創アイノス