アイノスブログ

Staff Blog

木材に刻まれた

2023.10.10

こんにちは✨

富山県高岡市で自然素材の家づくりをしている

「フジ創アイノス」です。

テーマ

・木材に刻まれた文化・wood_maruta.png

木材の加工技術の基本は「きる・わる・さく」。

そして、その加工をより高度化するために刃物が工夫されてきました。

つまり、刃物の歴史はそのまま、木工技術の歴史でもあります。

 しかし、皮肉なことに、その技術が足りない時代の方が、より木材の性質見抜いて扱い方を知っていたようにみえます。

 たとえば、立木は切り倒さなければ、木材として使えません。最初の刃物はどのように鈍いものでも、切ることに使われていました。

続いて木材は割られますが、当然、古代の鈍い刃物では、鋸で切るようにはいかず、樹木が生長してきた繊維はまっすぐには通っていません。

ねじれるようにして生長しているからです。

切って年輪を見ても、板目をみても、樹木がねじれながら伸びていることはわかりにくい。

割ってみて、繊維の繋がりが見えると初めて、樹木がねじれて生長していることが分かります。

 しかも、樹種によって、そのねじれ方は違います。

松などはねじれが強く、杉は比較的まっすぐにします。

道具があまりない持代に、杉は割って裂いてもまっすぐの木材が手に入りやすい樹木。

「すぐ」の木が、杉の語源といわれているのも、わかる気がします。

 乾燥して千割れが起きても、同じように繊維の方向を無視して背割りを入れることは、加工できる道具もできた、

比較的新しい技術なのです。

 古材を眺めていると、木材の性質とこれまで加工され、使われ変形してきた歴史を感じることができます。

そして文化的な価値を感じます。

古材を使ったインテリは、さまざまな店舗でも見かけるようになってきました。

古材の流通もあります。

家のどこかに、古材を活かしてみるのも良いかもしれません。nenryou_maki.png

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フジ創アイノス

富山県高岡市江尻846-1

0800-200-2661

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