芸術品か、技術品。
2023.09.05
こんにちは✨
富山県で自然素材の家づくりをしている
「フジ創アイノス」です。
・日本古来の家づくりは、大きくは三つの職種に支えられていました。
大工と左官と建具です。
墨掛大事、糸引大事、手斧打大事と、、大事仕事を行う工人としての大工の技を受けて、左官が屋根や壁を仕上げ
健具が窓にぴしゃりと建具をはめ込みます。
現代では、こうした職人さんが腕を利かす機会も、大きく減少しました。
大工さんの裁量で強度が確保されていたものは、構造計算に裏付けされた強度になりました。
もちろん誰でもが公平に判断できる基準は大切です。
しかし、、
逆に計算基準には、歴史がありません。
想定外の事態を受けて、構造計算も年々改良が重なります。
それに増して、各職人さんの減少が問題になっています。
手技による技術の衰退と、品質安定化の新技術は、どちらが先ともいえません。
そしてその差が、物事に対する価値の差を生み出しています。
現代の建具は多くのものがアルミ製になりました。
複雑な形状も、トコロテンのように押し出して成型することで、大量生産ができる。
限られたコストの中で、気密性能などは昔に比べたら格段に良くなりました。
どんなに、手技に優れた建具師でも、同じ性能を実現するのは難しいでしょう。
しかし、建具師は、大工以上に細かい大工技術を持ち、材料の木材も構造材以上に厳選した木を使用します。
その技術が廃れてゆくとなれば、古びてこそ価値がでるものです。
まさに技術品と一緒。
技術品をとるか、それとも芸術品をとるのか。。
芸術品は、文化を失わないためには、職人の造るものも大切にしなければなりません。
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フジ創アイノス
富山県高岡市江尻846-1
☎
0800-200-2661
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