アイノスブログ

Staff Blog

住宅の収納

2019.10.22家づくりについて

crw_6098_jfr.jpg

こんにちは、富山で自然素材にこだわるホンモノの家。フジ創アイノスです。

西洋の建築家が、桂離宮などの日本の建物などを訪れて、
深い感銘を受けたこと知られています。その中でも、もっとも
驚いたであろうことは生活空間家具がなかったことだといいます。

寝食はもちろん、ちょっとくつろいだり、本を読んだりするのも
西洋人には家具がないとすごせません。

日本の家では畳敷きの部屋に、全を出して食事をし、布団を敷いて就寝します。
本を読むのも簡単なテーブルを持ちこめばよく、座布団1つでどこでも居場所に
なってしまいます。さらには襖戸を並べて押し入れをつくれば、どこに収納があるのかもわかりません。

西洋の家具のない部屋であるダンスホールでも、床、壁、天井は絢爛に飾られています。
それに対して、質素な塗り壁や塗装もしていない無垢の木が現れているだけです。客間にはソファや燭台もありません。

しかし、そのような空間が、単なる空き部屋に見えていたのであれば感銘を受けることもなかったでしょう。
床の間はもちろんのこと、長押しや天井板の1つ1つの造作に作為を見出し、畳の縁取りにもデザインや文化
を感じたからこそ、心の中に刻み込まれたに違いありません。

しかも、その多くがシメントリーではなく、パターンよりも多様性が発揮されています。
それは西洋人にとって初めて見るものです。まるで家そのものを家具として作っていると
感じていたのかもしれません。

でも日ごろからこのような空間に暮らしている私達には、実はそんな感性は分かりません。
文化は違う完成の人が見て初めて気づくことです。家具のない空間を改めて、
眺めなおしてみるのもインテリアを学ぶ一環になります。

------------------------------------------------------------
フジ創アイノス(ベリーズのおうちパートナー富山高岡店
富山県高岡市江尻846-1
TEL0800-200-2661
-------------------------------------------------------------