アイノスブログ

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地震に強い家づくりとは

2021.04.19家づくりについて

こんにちは。富山で自然素材にこだわるホンモノの家、フジ創アイノスです。

耐震基準の最高等級は、数百年に一度起こる震度6〜7程度の地震の1.5倍の地震が起こったとしても倒壊や崩壊しないレベルである「耐震等級3」です。

そして、より強い安心感を持ちたいとお考えであれば、「耐震等級3」の取得をオススメするのですが、間取りに対する制約を減らしつつ、この基準をクリアするためには、バランスよく設計しなければいけません。

そして、そのためには、出来れば「平屋」にすることをオススメしています。
というのも、2階建ての家は、強風や重量車両の通行による振動といった外部からの力を、平屋に比べて受けやすいからです。

また、耐震等級3の構造計算をする際、壁量バランスが非常に大切となるのですが、2階建の家は、以下のような理由からこのバランスが非常に悪くなってしまうからです。

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理由1:1階より2階の方が重くなってしまうから

一般的に2階建の家は、1階をパブリックスペースとして設計し、2階をプライベートスペースとして設計します。

となると、1階にはみんなが集う大空間のリビングダイニングキッチンを配置し、2階には家族みんなの部屋を配置するため、必然的に、1階よりも2階の方が間仕切りが多くなってしまいます。

その結果、2階には1階よりも遥かにたくさんの柱や壁が出来てしまうことになり、上からの荷重負担が大きくなってしまうのですが、次の理由2からこれが大きな負担となってしまいます。

耐震性.png

理由2:南と北の壁のバランスが悪くなってしまうから

一般的な2階建住宅では、南に窓をたくさんつくり、かつ大きなサイズにする反面、北には窓をほとんどつくらないし、つくったとしても小さなサイズの窓が中心となります。

南からは熱や光をたっぷり採り込みたいのに対し、北からは出来るだけ熱の逃げを減らしたいからです。

しかしその結果、対局する南と北の壁のバランスが著しく悪くなってしまいます。
窓が多い南には壁が少なく、窓が少ない北には壁が多くなってしまうからです。

その上、一般的な2階建てでは、当たり前のようにベランダを家の南に家から突き出して設計しますが、さらに南側に大きな負担をかけてしまうことになります。

これに加えて、日当たりがいい南の屋根を中心に太陽光発電まで載せてしまおうものなら、さらなる負担をかけてしまうことになります。

次回、「地震に強く、住みやすく、使いやすい家のつくり方」についてお話しします。


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フジ創アイノス
富山県高岡市江尻846-1
TEL0800-200-2661
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