アイノスブログ

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金利上昇リスク

2021.02.25家づくりについて

こんにちは。富山で自然素材にこだわるホンモノの家、フジ創アイノスです。

変動金利型の住宅ローンは、市場の金利に応じて適用金利が変わる仕組みになっており、金利が上がった場合は、これに連動して返済額が増えることになります。

ただ、返済額が変わってしまうとなると返済計画が立てにくくなるため、変動金利型の住宅ローンは、金利が上がったとしても5年間は返済額が変わらないようになっています。
もし5年後に金利が上がってしまったとしても、増額率の上限を25%と決めています。

ここまでの説明であれば、もし金利が上がってしまったとしても
5年間は返済が安定しているわけですし、5年後の見直しの時も1.25倍以上の返済額にはならないのだから、それほど大きなリスクがないんじゃないか?と考えてしまうかもしれません。
ですが、これを数字化して考えてみると、恐ろしい現実が見えてきます。

変動?.png

▼衝撃のローンシュミレーション

借入れする住宅ローン金額を3000万円、金利1%、35年返済の元利均等支払い、ボーナス返済なし、として計算してみます。
この条件の場合、毎月の返済金額は84,765円となります。

そして、2年間この金利のまま変わらず返済していったとしたら、2年後の利息の計算は28,553,730円(残高)×1%÷12ヶ月=23,794円ということになります。

返済額の84,765円から23,794円の利息を差し引いた60,891円が元金ということになります。
つまり、金利上昇さえなければ、25回目の返済では、元金が約6万円減るということになります。

しかし、もし金利が上がってしまったとしたら???
ちょっと極端ですが、2年後の金利が3%になってしまったとしてシュミレーションしてみると、その金利額は、
28,553,730円(残高)×3%÷12ヶ月=71,384円になってしまいます。

となると返済額が84,685円のまま変わらないため、減っていく元金の額は、84,685円から71,384円を差し引いた、たった13,301円ということになってしまいます。

つまり、せっかく返済しても、金利上昇のせいで元金が全く減っていかない・・・という状況を引き起こしてしまうというわけです。また、3%ならまだ元金が減っていますが、これが4%となってしまったとしたら、28,553,730円(残高)×4%÷12ヶ月=95,179円となり、利息が毎月の返済額を上回ってしまうことになります。

となると、元金が全く減らないどころか、逆に、未払い利息が積み重なっていってしまうことになります。
84,685円から95,179円を差し引いた10,494円の未払い利息が・・・

もし、この状態が残り3年間続いたとしたら、10,494円×36ヶ月=377,784円もの未払い利息が積み重なってしまいます。
もちろん、今の市場の流れを見ている限りでは、住宅ローン金利が一気に2%も3%も...

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上がることは考えにくいわけですが、絶対に可能性がゼロだとは言えません。
ですから、この事実もしっかり理解した上で、変動金利は選ぶようにしていただければと思います。



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