中庭がある家の耐震性
2020.12.08|家づくりについて
こんにちは。富山で自然素材にこだわるホンモノの家、フジ創アイノスです。
お風呂場に置く椅子の真ん中には、なぜ穴が空いているのかご存じですか?
実は、真ん中に穴を開けることで、上からかかる荷重をうまく分散させて、強度を増しているのです。
✔中庭って耐震的には悪いんじゃないですか?
椅子の真ん中に穴が空いていると、強くなるというより、逆にグラグラして弱くなるんじゃないかと普通は考えてしまいますよね。
"中庭"があるお家は、耐震性が悪いんじゃないか?と、思ってしまうのと同じように。
しかし、このお風呂の椅子同様に、"中庭"があるお家も耐震性が悪いのか?と言うと、全くそうではありません。
というのも、中庭をつくることで、プライバシーを守りながら、室内にたっぷり光を採り込めるようになるので、結果的に家の外周部に大きな窓を設置する必要がなくなり、柱と壁をたくさんつくることが出来るからです。
つまり、家の外周部に柱や壁がたくさん出来ることにより、構造が安定し耐震性が高くなるというわけですね。
✔耐震性をアップさせるための工夫
また、より耐震性に優れた家にするためには、基本的に2階をつくらないようにします。
2階をつくれば、2階からの荷重がかかるようになるし、2階部分は1階部分に比べて、風の抵抗や車両通行による揺れの影響を受けやすくなるからです。
ですので、敷地にゆとりがある限り、出来るだけ1階に部屋を配置するようにしているというわけです。
つまり、家の基本を"平屋"から始めていき、敷地におさまりきらなかった場合のみ、2階に載せていくという考え方で設計プランをつくっていくというわけですね。
2階により多くの部屋をつくってしまうと、2階が重くなってしまい、単純に耐震性が悪くなっていってしまいます。
細かい仕切りが多くなり、柱や壁が増えてしまいがちな2階に対して、LDKという大空間をつくる1階は、柱や壁が少なくなりがちな上、より多くの光を採りこむために、大きな窓をつくってしまいやすく、さらに柱や壁が減ってしまいがちだからです。
また2階建ては、間取りにたくさんの規制が出来てしまうし、変な場所に壁や柱が出来てしまいやすくなります。
その点、出来るだけ1階だけで家をつくるようにすれば、耐震面を心配することなく、採光的にも、プライバシー的にも、防犯的にも優れたより暮らしやすいお家がつくりやすくなります。
もちろん、家の外観を格段にカッコ良く、お洒落にしながらです。
ぜひ家づくりの参考にしていただきたいと思います。
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フジ創アイノス
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