本物と偽物
2019.08.17|家づくりについて
こんにちは、富山で自然素材にこだわるホンモノの家。フジ創アイノスです。
木材は石の様に雨風に打たれても変わらないでいることはできません。
でも、それは金属も一緒で、多くは錆によって風合いが変わったものへと変化してゆきます。
こうした変化を劣化と呼ぶことがあります。
しかし、例えば100年以上もの歴史を刻んだ木材の風合いは、なかなか人工的には作りだせないものです。
時が作りあげたデザインとしてみることができれば劣化でなく経年による美化となります。
目の前にある新しい木材を、同じように美しい木材にするまでには、
100年を要します。それどころか、囲炉裏の煙でいぶしたり、商事越しや庭石の反射で届いた微かな光にさらしたり、単純に待てばよいだけのことでもありません。
日本では、取り壊される古民家に残された本物の古材を、流通して手に入れることもできます。
少しずつこうした古材活用の事例が生まれてくると、庶民のデザインの傾向もサスティナブルの方向性が出てきていると思えます。
一方、アメリカでは、建国も若い国なので実は古民家の材にも恵まれていません。そしてデザインの技術も進むと、精巧な偽物が作れるようになります。そして、住まい手が触ることもない場所なら見栄だけで採用されます。
さて、なかなか手に入らない材料にわざわざ偽物をつくってまで、古びた風景の家をつくるのはどうしてなのでしょうか。歴史があることが価値があるとしているからです。サスティナブルはデザインにこそ、活かされます。
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